指原莉乃座長公演
「博多の阿国の狸御殿」
「踊る!たぬき祭り」
明治座
(東京都中央区)
2015年 4月21日(火)晴れ
明治座



《史上初》

長い歴史を持つ明治座では多くの公演が行なわれてきましたが、女性アイドルグループが舞台に立つのは史上初だそうです。お芝居を頻繁に見に行く方もいらっしゃるようですが私にとっては初めて行く場所で、HKTだけでなく施設そのものを見る楽しみもあります。

《節約旅行》
明治座のホームページによると都営新宿線の浜町駅から徒歩すぐとのことですが、あいにく都営地下鉄はJRの乗り放題切符が使えません。別に料金を払えばいいのですができるだけ経費は抑えたいところです。

馬喰町駅

東京は路線が入り組んでいて少し歩けば別の駅が使えることも多いので、近くにJRの駅がないか調べると総武快速線の馬喰町駅があることがわかりました。地下5階にホームがある駅で、話のタネとしては面白いけれど事故や災害の時に地上まで脱出できるのか心配になります…。

南へ歩くこと10分、大きな幟が立ち並ぶ明治座に到着しました。建物自体は四角いビルで、正面に回らないと劇場っぽい雰囲気は感じません。

明治座

当日券の発売はないことや一部の売れ切れたグッズについての案内が連呼される中、長い列に並んで入場。座席はすべて指定ですが、早めに入って見たいものがあるのです。

入口ではチケット確認とセキュリティチェックを受けたあと、粗品として記念品(手拭い)が配られました。

《見物》
指原神社です。奥の本殿には指原様が鎮座しています。左右にタヌキを祀った神社には、熱心な信徒たちが順番待ちをしていました。

指原神社

売店では外のグッズ売場で完売した商品が若干ながら残っていました。パンフレットもそのひとつで、2300円もするのに飛ぶように売れて私が買った直後に売り切れました。

物販

《開演》
10分ほど前に前説として舞台の楽しみ方をレクチャーしてくれるコーナーが。本職の役者さんと一緒にせりーぬとなっちゃんが登場。お芝居独特の掛け声(大向こうというらしいです)について解説を受けました。

コンサートとは違って絶妙なタイミングで気の利いた声を掛けなければなりません。お芝居自体は気軽に楽しむ庶民の娯楽とはいえ、伝統の流儀は守っていきたいものなのです。

指原莉乃座長公演

座長:指原莉乃

出演:穴井 千尋  今田 美奈
   植木 南央  多田 愛佳
   熊沢世莉奈  兒玉 遥
   坂口 理子  田島 芽瑠
   朝長 美桜  松岡 菜摘
   宮脇 咲良  村重 杏奈
   本村 碧唯  森保まどか
   矢吹 奈子

以下、パンフレットからあらすじの抜粋です。
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時は太閤秀吉、天下統一の後。
京の四条河原では、博多からやってきた娘歌舞伎『博多の阿国一座』が芝居小屋を立てていた。

阿国一座の花形、阿国(宮脇咲良)に憧れるたぬきのキヌタ(指原莉乃)は、妹分のおはぎ(矢吹奈子)とたぬ蔵一家メス組の用心棒・ぽん太(酒井敏也)とともに芝居小屋に忍び込み、阿国の踊りに魅入っている。そこに噂を聞きつけてやってきた太閤秀吉(高木稟)は、ひと目で阿国を見初めてしまった。

一方、キヌタたちの仲間、極道たぬ蔵一家の面々は、親分・たぬ蔵(岡森諦)の大幹部昇進がかかった『たぬき祭り』に向けて、資金の荒稼ぎ中。娘に化けては色香を使い、若い男たちから金を巻き上げていた。芝居小屋から引きずられるように帰ってきたキヌタに、「この大事なときにレクリエーションだなんて!」と詰め寄るたぬ蔵一家たち。キヌタは「レクリエーションなんかじゃない!」と一家の元を飛び出してしまう。

キヌタを追ったおはぎとぽん太。3人は阿国一座にもぐり込もうとオーディションを受けるが、たぬきであることを座員に見破られてしまう。おはぎとぽん太を守ったキヌタはひとり捕まるが、狸汁にされる寸前で、太閤のお座敷から帰ってきた阿国に救われる。しかし、阿国は太閤秀吉の御側女になることを約束させられていた。キヌタは大好きな阿国を救う決意を固めるのだが…?
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たぬきと人間の交流など現実的ではないのですが、現実と非現実の間に思わず見入ってしまいます。特に物語の重要な役割を担う咲良のお芝居が素晴らしく、よくここまでの演技力を身に付けたなと感心するほどでした。

アイドルがかわいいだけでやっていける時代は終わったと言われます。どのメンバーもそれぞれの役を自分のものとして客席を引き込み、まさに新しい時代の幕開けを感じさせる表現を目の当たりにしました。

休憩をはさんで第二部はコンサート。お芝居とショーを組み合わせるやりかたは明治座のような劇場でよく使われる手法だそうです。

▼セットリスト
 1.川の流れのように(指原莉乃)
 2.フライングゲット
 3.Baby!Baby!Baby!
 4.制服が邪魔をする
 5.今度こそエクスタシー
 6.君の名は希望(指原莉乃・宮脇咲良)
 7.風は吹いている
 8.スキ!スキ!スキップ!
 9.会いたかった
10.桜、みんなで食べた
11.あなたがいてくれたから
−−アンコール−−
EN1.ロックだよ、人生は…
EN2.恋するフォーチュンクッキー
EN3.メロンジュース

前半はお芝居の世界観から引き続いて楽しめる内容。博多阿国一座が演じる華やかなアイドル要素や、たぬ蔵一家の持つセクシー路線のイメージを連想させます。そして「君の名は希望」は、言うまでもなくキヌタと阿国の2人で歌うことに意味があります。

ルールに従って座って見ていたコンサートですが、途中MCに出てきた太閤秀吉さまからスタンディングの許可が出て「スキ!スキ!スキップ!」以降は立ち見で盛り上がりました。やはり座って見るのと立って見るのでは違います。

HKTらしい楽曲の数々はまさに祭り。アンコールの3曲まで含めても1時間弱の短い時間でしたが、役者とアイドルを見事に両立させたメンバーたちに惜しみない拍手と声援が送られました。

《特製弁当》
休憩時間に食べようと買っておいたお弁当は、館内フロアの見物をしていたため時間がなくなってしまい食べられなかったので帰りの新幹線でいただきました。

HKT特製弁当

解説を読むと、タヌキむすびだったり博多のあまおうだったりこのイベントのために作られたメニューだとわかりました。

《思い》
9800円の料金はその数字だけ見たら大きな金額ですが、大舞台へ出るためにメンバーたちが流した汗や涙、その努力の結果として見せてくれた成長した姿を思えば決して高くありません。

正直なところ1推しのメンバーは出ない舞台でしたが、上演されていた約2週間にも博多ではいつも通り劇場公演が行なわれていたことを忘れてはいけません。

お芝居に出るメンバーたちが新たな方向性をアピールしている時に、原点である劇場を守ったメンバーがいたこと。どちらが上とか下とかではなくそれぞれがそれぞれの立場で頑張ったということを忘れずにいたいと思います。


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