リーディングドラマ
もしもキミが。(仲川遥香)
PARCO劇場
東京都豊島区

2011年 9月 4日(日) 曇り
パルコ劇場



《舞台公演》
多田愛佳・菊地あやか・仲川遥香・峯岸みなみの4人が交代で出演するリーディングドラマ「もしもキミが」を見てきました。名古屋の握手会と掛け持ちしていたため、そちらを抜け新幹線で東京へと駆けつけるという忙しい日程でした。

渋谷駅

《会場到着》

会場はほぼ満員。ロビーには花が贈られていましたが、残念ながら撮影は許可されませんでした。ツンデレ王国民一同、あやりんくらぶ、チームはるごん、峯岸化担当など多彩なファンからの贈り物が飾られていました。

AKB48メンバーからのものもあり共演者や原作者にあてたものも多数あります。

チケット

《もしもキミが》

内容は病気でこの世を去っていく少女と、それを見送る幼なじみで恋人の少年の約3年を描いたものでした。

それ自体は目新しいものではありませんが、演じる二人の気持ちがこもった演技が見る者の涙を誘い感動を起こさせるのです。

子供の頃、ケガを治療するための輸血が原因で病気になってしまったことを打ち明ける麻樹。その事実を知らされ、ショックを受けるものの変わらず付き合いを宣言する優基。

日々進行する病状を止めることはできない…。

まだ麻樹が元気な頃、スーパーへ二人で買い物に行くシーンがあります。観客たちを野菜に見立てて指差しながら座席の間の通路を歩いていく二人。

「トマト」「キャベツ」「あ、ニンジンも」…いつの間にか野菜シスターズの曲調になって客席の笑いを誘います。のちに重要なキーポイントとなる水族館デートでは、あえて長い名前のマニアックな生物をあげて客の興味を惹く演出もありました。

台本

時間が進むにつれて麻樹の病気も進行し、元気がなくなります。入院したまま外出できなくなり、麻樹の母親から先が長くないことを知らされる優基。

私自身、医師からの宣告を受けて両親の最期を看取った経験がありますので、はがゆい優基の気持ちは痛いほどわかりました。余命を聞かされてもどうしてよいかわからない。頑張れと励ますことが果たして本人のためになるのか。

「もう充分頑張った。ゆっくり休めよ」と声を掛けて旅立ちを見送る時の無念と虚しさが交わる複雑な気持ち。

客席から鼻をすする音が聞こえ、このドラマが観客の心に響いていることを感じました。

もしキミ書籍

終演すると亜嵐くんとはるごんが客席の間を歩き、大きな拍手に包まれました。立派に演じきった二人を祝福するとてもよい雰囲気でした。

《帰り道》
見る前まで朗読会のようなものを想像していたので、5500円のチケット代は高いのではないかと思っていました。しかし、ハッピーエンドではないけれど考えさせられることが多く見てよかったと思う作品でした。

感情を持つ人間として生まれたからには、避けて通れない死に向き合う大切さを再認識しました。

人が死ぬ確率は100%。

それは早いか遅いかの違いだけ。

大切な人にその日が訪れた時、どのように接するか。


樹木とイスのみで公園をイメージした簡単なセット。スクリーンに映される映像は、場面を連想させる静止画のみ。

これだけの舞台装置とたった二人の出演者だけでここまで引き込まれる作品にできるとは驚きです。

会場が東京に限られるのと期間限定公演でしたが、感情を磨く意味で多くの人に見てほしいと思える舞台でした。


以下は冒頭の掛け合いです。

例えば、優ちゃんが笑顔になる。それならわたしも笑顔になる。

例えば、麻樹が元気じゃなくなる。それなら僕は元気を出させる。

例えば、優ちゃんが幸せになる。それなら私も幸せなんだ。

僕たちふたりの生き方は繋がっていることに今さら気づいたんだ。


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